はじめに
私が会計業界に転職してから1ヶ月が経過しましたが、他業界で勤務する方々から会計業界のことについて質問を受けることが多くなりました。私に質問した方の中には、会計業界への転職を考えている方もいました。このことから、会計業界に興味のある方は多いのではないかと考えるようになりました。この機会に、会計業界(とりわけ税理士法人)について紹介します。
1.公認会計士と税理士について
(1)公認会計士とは
公認会計士は監査業務が主たる業務です。監査業務とは企業の貸借対照表や損益計算書を、第三者の立場より適正であるかを判断することです。
(2)税理士とは
税理士の業務は税務署へ提出する申告書の作成業務が主たる業務です。しかし今日、申告書の作成業務だけを行う税理士事務所は減少しています。相続を専門に扱う税理士や業界・業種を専門に扱う税理士が現れ、他の税理士事務所とは異なる業務を実施する税理士事務所が増加しています。
2.税理士補助の業務
・伝票や帳簿を元に、会計ソフトに入力する
・貸借対照表及び損益計算書を作成する
・年末調整を行う
・税務申告書を作成する
・顧問先を訪問して、企業の財政状況についての説明及び経営についての助言を行う
3.他業界から税理士法人への転職
職場で経理を担当している人、又は日本商工会議所主催簿記検定2級程度の知識がある人であれば、会計業界での初歩的な業務に柔軟に対応出来る可能性は高いです。簿記の知識のある人、物事を深く考えるきらいのある人が、少し考え込むような仕訳も往々にしてあります。この場合、過去のデータを参考にして機械的に処理することも出来ます。考え込むような仕訳があったとき、私の場合は上司に説明を仰ぐようにしました。上司の分かりやすい説明により、その局面を楽しみながら乗り切ることが出来ました。
4.税理士法人での勤務において身に付けるべきこと
顧問先からは法人税、所得税、相続税以外にも、消費税、住民税、固定資産税等についても質問を受けることがあります。租税に関することだけではなく、社会保険に関する質問を受けることもあります。様々な分野に関して造詣が深い人物を、顧問先は求めています。顧問先に十分な対応をするためには、様々な分野に興味を持ち、造詣を深め、知識を身に付ける必要があります。
5.働きながら公認会計士や税理士を目指す方へ
働きながら公認会計士や税理士を目指すというのは時間的にも体力的にも、受験専念組と比較するとかなり不利です。私は公認会計士を目指しています。転職してからというもの、時間の大切さというものを実感しました。試験勉強の時間を確保することは、かなり厳しい状況です。今後、働きながら難関資格を目指すという方は、かなりの覚悟を持って臨んでください。
おわりに
税理士法人の業務は企業の経営を健全なものとすることで、倒産リスクを低下させるとともに企業の存続・発展に寄与しています。いわば社会貢献につながる業務です。
生き甲斐を感じる仕事がしたいと考える方は、是非とも税理士法人への転職をお勧めします。
担当ONZ