非居住者の扶養控除 年末調整で気を付けたいこと

トナムから技能実習で来日・就労している社員が本国にいる親族を扶養に入れる場合、以下の要件に留意が必要となります。

◆親族関係書類・・・

国外居住親族の氏名、生年月日及び住所又は居所が記載されている書類で、国外居住親族が居住者の親族であることを証するもの

(戸籍謄本、出生証明書、婚姻証明書)

◆送金関係書類・・・

(A)の要件に当てはまる場合にも、各親族へ少額でも生活費や教育資金として送金している事実を確認できる書類が必要

なお、扶養控除の要件に当てはまる場合には、国内居住者同様 年齢に応じて特定扶養や老親扶養なども加算されます。

chatGPT に相続税の計算をさせてみた②

前回では 手始めに 贈与税の計算をさせてみました。 

意外に簡単な間違いがありましたが、しょせんコンピュータですので、条件をはっきりさせるなどすると、計算可能となりました。

今回は相続税を計算してみます。

相続税を計算させてみた

まず、どれくらい計算できるか探ってみます

1億円を相続した場合の税額を計算する

#条件

相続人は 妻と 一人の子供

法定相続割合で遺産分割する

相続税の計算は複雑で、相続人の数や相続財産の内容、相続人の税額控除など、さまざまな要素を考慮する必要があります。以下に、大まかな計算方法を示します。

まず、相続人が妻と一人の子供の場合、法定相続割合は以下の通りです。

妻:1/2

子供:1/2

したがって、1億円の相続財産は、妻と子供にそれぞれ5千万円ずつ分配されます。

次に、相続税の基礎控除額を考慮します。2022年現在、基礎控除額は3千万円+相続人1人あたり600万円です。したがって、このケースでは基礎控除額は3千万円+600万円×2人=4千200万円となります。

この基礎控除額を各相続人の相続財産から差し引くと、課税対象額は以下の通りになります。

妻:5千万円 – 4千200万円 = 800万円

子供:5千万円 – 4千200万円 = 800万円

この課税対象額に対して、相続税の税率を適用します。相続税の税率は累進課税で、課税対象額が多いほど税率が高くなります。しかし、このケースでは課税対象額が800万円と比較的低いため、税率は10%となります。

したがって、各相続人の相続税額は以下の通りになります。

妻:800万円 × 10% = 80万円

子供:800万円 × 10% = 80万円

最後に、各相続人の相続税額を合計すると、相続税の総額は160万円となります。

意外にも、というか、基礎控除を差し引く過程を間違えていますね。

相続税の基礎控除の計算過程を条件に加えた

ここも条件に加えてみましょう

1億円を相続した場合の税額を計算する

#条件

相続人は 妻と 一人の子供

法定相続割合で遺産分割する

相続財産から基礎控除を控除し、法定相続割合で分割する

相続人の税額は分割した財産から計算する

相続税の計算は複雑で、相続人の数や相続財産の内容、相続人の税額控除など、さまざまな要素を考慮する必要があります。以下に、大まかな計算方法を示します。

まず、相続人が妻と一人の子供の場合、法定相続割合は以下の通りです。

妻:1/2

子供:1/2

次に、相続税の基礎控除額を考慮します。2022年現在、基礎控除額は3千万円+相続人1人あたり600万円です。したがって、このケースでは基礎控除額は3千万円+600万円×2人=4千200万円となります。

この基礎控除額を相続財産から差し引くと、課税対象額は5千800万円となります。

この課税対象額を法定相続割合で分割すると、各相続人の課税対象額は以下の通りになります。

妻:5千800万円 × 1/2 = 2千900万円

子供:5千800万円 × 1/2 = 2千900万円

この課税対象額に対して、相続税の税率を適用します。相続税の税率は累進課税で、課税対象額が多いほど税率が高くなります。

したがって、各相続人の相続税額は以下の通りになります。

妻:300万円×10% + 300万円×15% + 400万円×20% + 1千900万円×30% = 7千70万円

子供:300万円×10% + 300万円×15% + 400万円×20% + 1千900万円×30% = 7千70万円

最後に、各相続人の相続税額を合計すると、相続税の総額は1千4140万円となります。

どうも 日本式の千円とか 万円を使うのが苦手なようです。

実際の分割も同様として、 配偶者控除も入れてみましょう

ためしに 子供も二人にしてみました

1億円を相続した場合の税額を計算する

#条件

相続人は 妻と 二人の子供

法定相続割合で遺産分割する

相続財産から基礎控除を控除し、法定相続割合で分割する

相続人の税額は分割した財産から計算する

妻の相続税は免除される

相続人が妻と二人の子供の場合、法定相続割合は以下の通りです。

妻:1/2

子供1:1/4

子供2:1/4

次に、相続税の基礎控除額を考慮します。2022年現在、基礎控除額は3千万円+相続人1人あたり600万円です。したがって、このケースでは基礎控除額は3千万円+600万円×3人=4千800万円となります。

この基礎控除額を相続財産から差し引くと、課税対象額は5千200万円となります。

この課税対象額を法定相続割合で分割すると、各相続人の課税対象額は以下の通りになります。

妻:5千200万円 × 1/2 = 2千600万円

子供1:5千200万円 × 1/4 = 1千300万円

子供2:5千200万円 × 1/4 = 1千300万円

この課税対象額に対して、相続税の税率を適用します。相続税の税率は累進課税で、課税対象額が多いほど税率が高くなります。

したがって、各相続人の相続税額は以下の通りになります。

妻:免除

子供1:300万円×10% + 300万円×15% + 700万円×20% = 2千10万円

子供2:300万円×10% + 300万円×15% + 700万円×20% = 2千10万円

最後に、各相続人の相続税額を合計すると、相続税の総額は4千20万円となります。

”千”の使い方がおかしいですが、うまく計算できましたね。

chat-GPTの相続税での利用方法

  • たとえば、急に電話がかかってきて、 おおよそでいいから、どれくらいの税額になるのかな、と 問い合わせがあるときがあります。

そのようなときは、このテンプレートの諸条件を変更して利用するといいですね。

今までは エクセルのシートで ちょぼちょぼと計算していたものが、一瞬で終わります。

  • chat-GPTをインタプリタ―として利用する。 
  • 一般的なchat-GPTの利用方法としては、プログラムを作成させる事例が紹介されていることが多いです。
  • しかし、条件やアルゴリズム(考え方)を記述して、インタプリタ―として利用することが使い勝手がいいように思います。
  • 特に 案件ごとに 条件や求められていることが異なりますので、 資料や条件、計算方法などを 要領よく記載し(しょせんコンピューターですから、プルグラムをする前提条件のようなものでしょうか)、chat-GPTに実行させるような使い方です。

chatGPT に相続税の計算をさせてみた①

cha-GPT で相続税の計算ができるか試してみました。

(chat-GPT 4 を使用しています)

手始めに贈与税の計算をさせてみた

まず、手始めに贈与税の計算をさせてみました。

(なお、質問内容やchat-GPTからの回答は一部抜粋しています)

1000万円を贈与した時の税額を計算してください

贈与税の税額は、贈与された金額や贈与の関係、贈与の回数などにより変わります。また、一定の金額以下の贈与は非課税となる控除があります。

2022年現在、親から子への贈与であれば、1100万円までの贈与は基礎控除により非課税となります。そのため、1000万円を贈与した場合、基礎控除を適用すれば贈与税は発生しません。

と早速 基礎控除の金額を間違えています。

そこで、

贈与の基礎控除は 110万円です。 

1000万円を贈与した時の贈与税はいくらですか

と基礎控除の金額を教えてあげます。すると

すみません、先程の回答で間違いがありました。正しくは、基礎控除額は110万円です。

1000万円を贈与した場合、まず基礎控除の110万円を差し引きます。すると、贈与額は889万円となります。

この金額に対して税率を適用すると、以下のようになります:

300万円までの部分:300万円 × 10% = 30万円

300万円超~600万円までの部分:300万円 × 15% = 45万円

600万円超~889万円までの部分:289万円 × 20% = 57.8万円

これらを合計すると、贈与税の額は132.8万円となります。

とだいたい正しく計算できるようになります。 

所詮 コンピューターですので、条件をはっきりさせればさせるほど間違いが少なくなりそうです。

ちょっとレベルを上げてみた

ちょっとレベルを上げて 10年間の暦年贈与について計算させてみました。

1億円を10年かけて贈与した時の贈与税の総額を計算する

#条件

贈与の基礎控除は110万円

1億円を10年かけて贈与する場合、1年あたり10万円を贈与することになります。

1年あたりの贈与額10万円は基礎控除の110万円を下回るため、贈与税は発生しません。

したがって、1億円を10年かけて贈与した場合の贈与税の総額は0円となります。

意外にも 1年あたりの贈与額を間違えてしまいました。  

相手はコンピューターであることを意識して質問をかえます。

100,000,000円を10年かけて贈与した時の贈与税の総額を計算する

#条件

贈与の基礎控除は1,100,000円

100,000,000円を10年かけて贈与する場合、1年あたり10,000,000円を贈与することになります。

まず、1年あたりの贈与税を計算します。基礎控除の1,100,000円を差し引いた8,900,000円に対して税率を適用します。

300万円までの部分:300万円 × 10% = 300,000円

300万円超~600万円までの部分:300万円 × 15% = 450,000円

600万円超~8,900,000円までの部分:2,900,000円 × 20% = 580,000円

これらを合計すると、1年あたりの贈与税の額は1,330,000円となります。

これを10年分合計すると、贈与税の総額は13,300,000円となります。

と間違いが修正されました。

それでは肝心の相続税の計算ですが、第2回目に続きます。

担当 O